33歳 産休・育休ママの家計改善

妊娠・出産・家事・育児・家計管理のお話

高度救命救急センターへ搬送される

 

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これは、私が妊娠37週4日で常位胎盤早期剥離になり、赤ちゃんを死産したお話です。

 

しばらく家計管理と全く関係のない話が続いていてすみません。

 

第2子のことを書き終えてから、今お腹にいる子を産んであげたくて…。

 

もうしばらくお付き合いください。

 

この先は、ここまでの経過を見てから先に進んでください。

 

 

 

 

高度救命救急センター

 

お腹の激痛と寒気に耐えながら、救急車が大学病院へ到着しました。

 

初めて行く大学病院。

 

初めて乗る救急車。

 

初めてのストレッチャーで、空しか見えないのに動く景色。

 

初めての高度救命救急センター

 

あぁ、コードブルーとかで運ばれる場所ね。

 

私、そんな重症なんや。

 

そりゃそうか。

 

お腹の中で赤ちゃんが死んでしまって、私も命が危ないんだっけ。

 

私も危ないって、なんか他人事にしか思えませんでした。

 

でも激痛はおさまりません。

 

お腹は岩になった感じで、カチンコチンの状態がもう何時間も続いています。

 

気づけば私の周りにはたくさんのスタッフがいました。

 

数える余裕はありませんでしたが、ざっと20人はいたかと。

 

その内の1人の男の先生が周りに指示を出しているようでした。

 

さすが大学病院。

 

それでも早剥で子宮内胎児死亡まで至ったケースは少ないようで、研修医っぽい先生や、すでに独り立ちしてるけど経験を積むために、という感じの若い先生、それから看護学生さんなども立ち会ってたようです。

 

あれよあれよと言う間に私にはルートがつながれ、バイタルを測られ、子宮口の開き具合を見られたり、腹部エコーに、同時進行でいろんなことが行われていました。

 

メインの先生が子宮口の開き具合やお腹の硬さなど、いろんなことを若い先生達に教えていて、「何回もごめんね」と言いながらの数分おきの内診×3人分は、お腹の痛さにプラスしてかなりつらかったです。

 

 

現状説明

 

ルートも取れ、バイタルも安定していたのか、たくさんいたスタッフも少なくなってきたところで、先生が現状を説明し始めました。

 

👨‍⚕️「もしもまだ心臓が動いているならと思って確認してみたけど、やっぱり心拍は確認できませんでした」

 

地域1番の救命センターでも、やはり赤ちゃんは助からないようです。

 

心臓が止まってるだなんて、何かの間違いじゃ?、救命センターなら、と淡い期待を寄せたものの、途絶えてしまった命はどうすることもできません。

 

あぁ、時間を戻したい。

 

今から3時間でいいから、戻ってくれないかなぁ?

 

最後に胎動を感じたあの時まで戻ってくれたら、あの時ならまだ助けられたかもしれないのに。

 

何ならこの日の朝おはようって目が覚めたところから全てやり直したい。

 

👨‍⚕️「子宮の中は血でいっぱいになっています。このままだと失血死する恐れがあるので、先手を打って輸血を始めます」

 

子宮の中は血でいっぱい…。

 

ですがこの時点でも体外への出血はしていませんでした。

 

いっそ早い段階で出血してくれてたら、異常に気づくことができたのに。

 

輸血かぁ〜。

 

ドラマでは輸血って最終手段的な感じで後からし始めることが多いけど、現実は前もって輸血することを初めて知りました。

 

今までは献血する側だったのに、使わせてもらう側になるとは。

 

感染症とか気にはなりましたが命には替えられません。

 

先生が必要と判断しているので、「わかりました」と答えました。

 

それから研修医っぽい先生が7枚ほどの同意書全ての説明を耳元でし始め、私にサインを求めてきたのですが、喪失感と痛みであまり頭に入ってきませんでした。

 

3枚目の説明を受ける頃には、これだんなにサインしてもらったらダメなん?と、早く説明が終わってほしくてたまりませんでした。

 

何とかすべてを聞き終え、全部に名前と住所、生年月日、サインなどを書くことができました。

 

その後、点滴のルートとはまた別に、輸血用のルートも取られたような気がします。

 

もうたくさん刺されすぎて、記憶があいまい。

 

👨‍⚕️「胎盤が剥がれてない状態での子宮内胎児死亡なら、自然に陣痛が来るまで待つけど、胎盤が剥がれてしまってるので、陣痛を待つことはできません。出血多量でお母さんが手遅れになる前に、赤ちゃんを産んであげましょう」

 

👩「産むって帝王切開ですか?」

 

👨‍⚕️「いいえ、普通分娩です。今の状態なら促進剤を使って陣痛を起こして産むことができます。切らなくてもいいのに切る方がお母さんの身体に負担になりますし、子宮の中でもすでに出血してるので、これ以上出血させる方がリスクも高くなるので」

 

それもそうか、と納得もしたのですが、私としてはもう激痛が何時間も絶え間なく続いているので、この痛みから早く解放されたい、早く赤ちゃんのお顔を見て、ごめんねって言いたい、そう思っていました。

 

何より、コウノドリのドラマだと、こういう時だいたい帝王切開でしたし、私もそうだと思ってたんです。

 

助かる命だから急いで切る、ということなんでしょうね。

 

もう心が折れてしまっていて、これから何時間かかるかわからない出産に、耐えれる気もしませんでした。

 

説明を受けた後、陣痛促進剤も点滴から注入されたように思います。

 

一緒に着いてきてくれたクリニックの先生も、ひとしきりこれまでの経過を説明し終えたようで、私のところへ戻ってきて、自分はクリニックに戻ること、つらいけど自分を責めないで、と言い、帰っていかれました。

 

気づけば義両親も病院へ到着し、先に説明を受けていた夫と共に先生から説明を受けたようで、何とも言えない表情で側に来てくれました。

 

私もどんな顔をして会えばいいのかわからず、ただただ泣きながら謝ってました。

 

義父は息子の誕生を楽しみにしてたし、跡取りができたと喜んでいたので申し訳なかったです。

 

娘の保育園のお迎えの時間も迫っていたので、娘のことを義両親にお願いし、私と夫は産婦人科病棟へ移動することに。

 

普通分娩になったので、救命センターではなく、設備の整っている産婦人科でお産することになったようです。

 

救命センターからの移動中、鼠径部の動脈から採血されたところを若い男性看護師に強く押さえられすぎて、でもそうしないと血が止まらないから仕方ないのですが、なかなかな痛さだったのを覚えています。

 

広い院内をストレッチャーで移動する間、外来患者やお見舞いに来られた方の視線もたくさん感じて、相手は全く状況を知らないのですが、責められてるように感じてました。

 

完全な被害妄想なんですが、周りの視線がつらかったです。

 

泣いて腫れた顔を隠して、気分は連行される容疑者のようでした。

 

救命センターにいたのは約1時間。

 

痛みが出始めてから6時間後、産婦人科病棟へ到着しました。

 

つづく。。。

 

 

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先日産婦人科へ受診した際に、先生から早剥予防の啓発運動が産婦人科診療相互援助システムで行われていることを聞きました。

 

先生も、私にはもう知ってるからいらないかもしれないけど…と言いながら、1枚のポスターを渡してくれました。

 

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もっと早剥のことを知ってもらいたい、という産婦人科の意向を感じ、私もこの啓発運動に少しでも協力できたらと思っています。

 

素人の知識と経験ですが、少しでも早剥で赤ちゃんを失う人や、脳性麻痺になる子を減らせれたら幸いです。

 

発症確率は0.6%という早剥。

 

超音波でも今の医学では予見できないため、異常に気づいたらすぐに受診することで、赤ちゃんの後遺症や死亡を防げたら、と思います。

 

1度早剥になっている私は、その発症率が10倍に上がるそうなので、人一倍気をつけなければいけません。

 

もし、今妊娠している方が読んでくださっているのなら、少しでも早剥のことを知り、頭の片隅に置いといてもらいたいです。

 

切迫早産と診断されている場合、お腹の張りも当たり前になっているかもしれませんが、それが持続的な張りならば、躊躇せずに受診してください。

 

私と同じ悲しい思いをする人が1人でも減りますように。。。